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イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
KANAMEは写真をもう一度見た。


(…………………
これがなんでネット上に??)
一枚しかないはずだ。
そしてその一枚は、オヤジさんの手元にあった。
やはり解せない。


@きんぱつ屋とは、何者なのか?





KANAMEは『あ、忘れるとこだった……』と踵を返した。

再び〔はとや〕の暖簾を潜る。ガラッとドアを開くと、オヤジさんが目を丸くした。
『ど、どうしたんだい?了………』
KANAMEの顔色を伺いながら。



『オヤジさん、
この写真を誰かに貸したか?』
KANAMEは意に介さず訊ねる。


『いや?貸しちゃいないよ。
さっきの棚にずっと仕舞ってあったんだから…。
あれ?い、いない…………』
オヤジさんは部屋を指さした後振り返ったが、
既にKANAMEの姿はなかった。










(貸してないか…………)
KANAMEは写真をポケットにグシャリと押し込む。


スマホを持ち南ユウジをcallした。
「はい、南です!」

直ぐ応答があった。


『てめぇ……例のフリーライター捕まえとけつっただろう!!!』
巻き舌で怒鳴る。



「ヒィッ!す、すみません………
でも、あの………住所が特定できました」
弱々しいユウジの声。

もちろん昴が演じている。


『___なに?!住所だと?
どこだ?!』

KANAMEは突然降ってきた情報に声を荒げ、眉間にシワを寄せた。
『…………分かった。
えらく郊外だな。
いや、いい。俺が自分で行く。
あ?あー…………じゃあ送迎してくれや』


ユウジは住所を伝えると、事務所を出た。

BMWを運転してKANAMEを迎えにゆく。



「せめてアシに使って下さい」と下手(したて)に出ておいた。

____予定通り。

拓矢くん、
頑張ってくれよ!


昴は〔@きんぱつ屋〕その人である拓矢に内心激を飛ばす。







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