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イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
___『_____ここか?』
KANAMEは腕を組んで赤い屋根の古い一軒家を見上げた。


『はい、このサイトに書いてますし。
探偵事務所からも確定だと通達を受けてます、
写真もありますし』
南ユウジ___昴だ___は、
茶封筒から写真を数枚出して見せる。


KANAMEは写真と一軒家を見比べる。

『間違いないようだな?
【田河】ぁ?@きんぱつ屋の本名かよ!!』
とがなり声を上げると、
バン!と玄関の引き戸を蹴った。



古い扉はガタンと外れてしまう。


『____おい!!
出てこい、きんぱつ野郎!!』
KANAMEは奥に向かって怒鳴る。



昴は『KANAMEさん、あんまりがなるとポリ公来ちゃいますよ…………』とオドオドする。
もちろん演技だ。


『うるせぇ。
来たら何だっつんだよ?
_____何だ、この紙切れ』

KANAMEは上がり框にあった、白い紙を手にした。

『何すか?』
昴は覗き込む。



『__________っ!!!』
KANAMEの息が、一瞬止まった。



昴は意識を集中する。

『いつか迎えに…………?
了?って何すかね?』
とぼけたフリで訊ねる。



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