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イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
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『…………ん、はあっ…………
どしたのKANAME……今日激しっ……………』

ギシギシ鳴るベッド。



『うるせぇ…………
黙ってアンアン啼(な)いてろ』

KANAMEは、
都内某所にある閑静な住宅街に居た。


居たといっても、
ある家の5階部屋。


優那【ゆな】はセフレのようなものだ。

男に飽きたとき、たまに欲しくなる女の壺。


優那の家は金持ちで、
1人娘である優那は遊び呆けている。


数年前に出逢ってからたまにsexをする。


縊れた腰から広がる、
なだらかなライン。

無駄な肉はない。

KANAMEは思い切り肉棒を押し入れた。


『んああああっ…………!』優那がのけ反る。




茶色い巻き髪が揺れた。


『______………………』
KANAMEは根を引いた。



優那を突き飛ばす。

『きゃっ!!何すんのよ!』


『_____帰るわ』
服を着る。




『はあ?意味分かんない!
2度と来ないでっ』

クッションが飛んできた。



背中に当たったが、
無視して優那の家を出る。




(くそっ…………ムシャクシャする!
………………あいつには………………)

スマホを握る。

【ソウ】と表示が出る。

が、〔電話する〕ボタンが押せない。



(想には、会えないし…………)



KANAMEは切り替えて、
ユウジをコールした。



「はいっ、南です!」直ぐ応答する。


『どうだ?
田河んちは?』

「やはり無人なようです。
空き家ですね。
隣近所に聞いて回りましたが、3年くらい前から空き家だと…………」



『やはりか。
借し出してもないってことは……………
きんぱつ野郎、
まさか引っかけやがったか?』



「それは………もう少し張ってみます!
空き家だと誰かが寝泊まりしても気づき難い。
この辺りは雑然としてますし、
10日間は見張らないと」



『ふむ。
それもそうだな。
ユウジ、頼んだぞ?
俺はちょっくら私用にいく』



「えっ、どこに…………」
ブツッ。



KANAMEは通話を切った。


空を見上げた。


______会いたい。



KANAMEは決めると、
足早に駅に向かった。









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