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イカせ屋稼業
第15章 そのじゅーさん~未来へ~
『______いいアイデアね、
鴫ちゃん…………』


廊下の先から声がした。


皆バッとそちらを見る。


アロハシャツに短パンの小さなオジサンが立てっていた。

『イージー先生………………!!』
鴫ハルコが背筋を伸ばした。



イージーはいつもと変わらない表情でクネクネしながら近寄ってきた。


鴫ハルコの肩に手を置いた。

ジッと鴫ハルコを睨むように見る。


『_____あんたもこれがチャンスよね?〔新進気鋭〕から〔大物〕への。
野心満々ね。
そこにこのふたりが居た…………
偶然ってのは創作者にとっては偶然じゃないわ。
然るべき出来事なのよ。
チャンスの神様の前髪、しっかり掴んで奪いなさい』



Goサインだった。




翔汰と拓矢は、
顔を見合わせる。

突然の百合絵社長の病状に、
ふたりとも動揺を隠せなかった。



そこに〔新境地への挑戦〕と言える写真集撮影なんて____………………

自分たちにできるのだろうか?

1ヶ月間という長期だ。



『イージーさん……………
待って下さい。
ふたりには女優さん相手のシゴトだって「重要な仕事」ですよ!まだ、そんなことは………
写真集だけで幾らになるんですか』
甲斐はハァーッと肩で息を吐いた。



『あらぁ?ちょっとォ甲斐ちゃん?』
イージーが甲斐の眼前に寄り、
顎をグイッと引っ張った。


『…………あんたがふたりの実力潰してどうすんのよ?
〔まだ、そんなことは…〕ですってぇ?
この世界は弱肉強食よ。
椅子取りゲームなのよ!早い者勝ち。
タレントに賭けるのが事務所の仕事でしょう!
____それに………
百合絵がコツコツ築いてきたモノは、
ふたりが1回コケたくらいで潰れるはずがないじゃないのよ………』
最後のほうでイージーの声が沈む。




『僕も良いと思いますけどね?
素人ながら』
また、暗い廊下の先から声がした。


皆振り向く。


『……………?どちら様………』翔汰が呟くと、
甲斐が『百合絵社長のお兄様!!!』と勢いよく立ち上がった。







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