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君をこんなに愛してる
第10章 それでも君を……



......




「……栞?」


「……っ」


便箋を手に立ち尽くすわたしの後ろでは

貴方がこちらを向いて

不安の色をその顔に浮かべていた。




振り返ったわたしに

貴方はますます悲しい目を見せた。



「栞……僕は」


「貴方は…」


「僕は」



......




「僕は君を、愛しているんです」



手紙を読み終えたわたしを引き寄せて

貴方はわたしを抱き締めた。





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