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君をこんなに愛してる
第11章 Epilogue


十二歳の時に、僕はある病を患っていると知りました。

その病は、すぐに僕の命を奪うことはしなかった。

けれどいつ死んでもおかしくないという恐怖と共に暮らす日々は、酷く辛いものでした。


そんな恐怖の毎日を、彼が救ってくれたんです。


はっきりと覚えている。


三年前──父に連れられてやって来た。

僕と同じ顔、同じ声を持った彼はそれ以降、僕の前に姿を見せることはしませんでした。


彼は離れ家で暮らしているのだと言う。


彼は僕の生き写しで…そして、もし病で身体のどこかがダメになれば、彼のモノを代用すればいいのだと両親に言われました。



笑顔で話す父と母が、歪んで見えた。


けれどそれと同時に…長年にわたって僕を押し潰してきた恐怖が軽くなったのも、また事実なんです。



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