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第5章 初めてのデート

Melty kitchen を後にして、ぶらぶらと街を歩く。

二人でなんとなしに目指していたのは、昔からわたしが好きな植物園だった。

「天気がいいので幸いでした」

少し前まで、晴れの日は暑くて外を歩くのもおっくうだったけれど、この季節になると気持ちいい。


そういえば…

「絢人さんは、植物園が初めて…ってことでいいのかな？」

二人でお散歩デートは何度かしてきたけど、きっと絢人さんは覚えていない。



「何度か行っていますよ」

「えっ…」

「子供の頃から、休日によく訪れていましたから」

「ああ～なるほど」


なんだ

わたしとのデート思い出したのかなーって期待したのに。