この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第31章 第十二話 【花見月の別れ】 其の弐
「もう春だねえ」
 おさきは、空を振り仰ぎながら言った。その声は、いつになく感慨深げである。と、おさきがお彩の手にした洗濯物を見て、眉をひそめた。
「おきわさん、また吐いたのかい」
「ええ。ここのところは大分落ち着いているようだったので、安心してたんですけど」
 お彩が小さな声で応えると、おさきが吐息混じりに言った。
「それにしても、伊勢さんがこんなに呆気なく亡くなっちまうなんて、おきわさんもさぞ気落ちしてることだろうねえ。私しゃア、伊勢さんやあんたら夫婦があんたの実家(さと)で達者にやってるものだとばかり思ってたものだから、あんたが一人きりで帰ってきたときには、もうびっくりしたよ」
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ