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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第31章 第十二話 【花見月の別れ】 其の弐
「おっかさん、おっかさん」
 買ってきたばかりの大根を放りだし、お彩はおきわの顔元にひざまずいた。
「おっかさん?」
 恐る恐る手をおきわの顔元に近付けても、既に息遣いは感じられなかった。
「そんな」
 お彩は茫然として、おきわを見た。
 おきわは、お彩が眼を離しているほんのわずかの間に、亡くなっていたのである。まるで眠っているかのような穏やかな顔のおきわは、声をかけて揺すれば、今にも眼を開きそうにも思えた。
「―おっかさん」
 お彩の眼に大粒の涙が溢れ、頬をつたった。
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