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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第31章 第十二話 【花見月の別れ】 其の弐
 その微笑んだかのような顔は、何故か伊勢次の最後の安らいだ表情にも似ていた。おきわの顔を見つめるお彩の頬を涙の雫がゆっくりとつたい落ちていった。
「おきわさん、遅くなったが、具合はどうだね。それにしても、今夜は滅法冷えそうだな」
 ふと背後で腰高障子の開く音がして、町医者の伊東竹庵の声が響いた。
 昨夜の約束どおり、往診にきたのだろう。
 お彩は、涙の滲んだ瞳でゆっくりと振り返った。
               
    ( 第十二話 【花見月の別れ】了   )
                  
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