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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第33章 第十三話 【花残り月の再会~霞桜~】 其の弐
【其の弐】

 その日一日、お彩は生きた心地もしなかった。喜六郎には、まだ投げ文のことは話せないでいた。気は好くても短気な喜六郎のことだから、話せば、すぐに京屋に乗り込んで鑑札を渡せと市兵衛に迫りそうな気がしたからだ。
 かといって、このまま手をこまねいているわけにもゆかない。文には期限までははきとは記されてはいなかったけれど、常識で考えても二、三日というところだろう。その中にはまた何か言ってくるかもしれないが、いずれにしろ、相手が再び何か言ってくるとすれば、一向に動こうとしないこちらに業を煮やしてということになる。その時、人質のお美杷の身の安全は、どうなっているのか。
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