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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第34章 第十三話 【花待ち月の再会】 其の参 
 惣仕舞いというのは、敵娼(あいかた)の花魁をはじめ、花魁に付く振袖新造、番頭新造や禿、はては三味線を務める芸者衆、幇間(たいこもち)、店の若い者にまで祝儀をばらまくといった案配で、たいそうな物入りになる。それこそ、よほどのお大尽でなければ見れぬ一夜限りの夢であった。
 お彩は今、まさに我が身の隣に座っている市兵衛の存在を嫌が応にも意識していた。
 何と市兵衛は河津屋の表口―つまり店の出入り口から堂々と訪ねた。
―京屋が来たと伝えてくれ。
 静かだが、凄みのある口調には有無を言わせぬ響きがあった。
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