この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第36章 第十四話 【雪待ち月の祈り】 其の弐
 板前としての腕もなかなかなものだと、平素から料理の道に関してだけは人一倍厳しい喜六郎が賞めていたのを、お彩はよく憶えていた。
 喜六郎が十年勤め上げた店を辞め、心機一転、江戸に出てきたのは二十八のことである。「花がすみ」を始めたのもその頃であった。
「しかし、喜六郎さんの許可もなしに、そんなことはできねえ」
 安五郎はよほどの義理堅い性分らしい。まあ、融通がきかないともいえるのだろうが、お彩は上辺だけ調子の良い人間よりは、よほど好もしいと思った。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ