この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第43章 第十六話 【睡蓮】 壱
 が、その時、太夫が市兵衛に縋り付いて言った。
―たとえ、お前さんがどこの誰を想うとありんしたとて、このあちきの胸の内は変わりはしいせん。ならば、このままでも良いから、私の傍にいておくんなんせ。
 たとえ男女の仲ではないとしても、抱いて貰えずとも、傍にいて欲しい―、その若菜太夫の言葉は市兵衛の心を衝いた。あるいは、もし、太夫と出逢うのがお彩と出逢う前であったとしたら、また市兵衛の心のあり様も変わったかもしれない。だが、市兵衛は既にその時、お彩に夢中であった。その頃、市兵衛がお彩を一膳飯屋「花がすみ」で見かけてから、三年が経っていた。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ