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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第15章 第六話 【春の雨】  其の弐
 応えを聞くのが怖かったからだ。一体、この男にとって自分という存在はどのような位置を占めるのか―、切ないほどに知りたいくせに、裏腹に知りたくないと怯える自分がいる。
―私は本気だ。
 ただ、先ほど耳にしたばかりの陽太のあの台詞だけが耳奧でこだましていた。
 陽太がけして嘘を言ってはいないことだけは判った。が、今の二人を取り巻く状況で、その言葉一つだけで陽太を信じるには、お彩はまだあまりにも若かった。
 本気ならば、何故、本当の名前を教えない?
 お彩を心底から求めているのなら、何故、もっと頻繁に逢えない? お彩を大切に思っているのなら、何故、お彩からも逢いにいくことはできないのだろう?
 そう考える時、お彩は大声で叫びたかった。
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