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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第16章 第七話 【雪花】 其の壱
 刹那、お彩の瞼に先刻の陽太の姿がありありと蘇った。京屋から出てきた陽太―いや、京屋市兵衛は実に威風堂々としていた。並いる奉公人を従えたその姿は、いかにも大店の主人にふさわしい。かねてから商人らしい物腰と圧倒的な存在感のある男だとは思っていたけれど、あれはあながち思い過ごしだけではなかったのだ。陽太には、どこにいても人目を引くというのか、見る者を惹きつけるようなところがあった。
 お彩の頬に紅を引いたようにうっすらと朱がさした。その様を見て、伊八は言った。
「お前には誰か想う男がいるんだな?」
「違うわ、そんなひとなんて、いるわけないじゃない。たった今も言ったばかりなのに、何訳の判らないことを言うの」
 お彩はムキになって言い返す。
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