この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第18章 第七話 【雪花】 其の参 
 見知らぬ男に手込めにされ、その子を身籠もったと知った底なしの絶望からも這い上がり、見事に自分だけの花を開かせた。母は今も昔もお彩の憧れの女性だと、胸を張って言える。ただ、自分は母のようには到底なれそうにもない。お彩は今日ほどそう感じたことはなかった。
 陽太に別離を切り出しながらも、いまだにその想いに縋りついている自分。いっそのこと、あんな男のことなぞさっさと忘れて、父の言うように別の男と所帯を持てば良いのだ。それが判っていながら、ぐずぐずと報われぬ恋にしがみついている。そんな情けない自分が母のように凛とした生き方ができるはずもない。
 長い石段の中ほどまで降りてきた時、物想いに沈んでいたお彩はハッと我に返った。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ