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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第22章 第九話 【夫婦鳥~めおとどり~】  其の壱 
 着物に描かれた鳥たちは、いかにも仲睦まじそうに寄り添っている。その絵を眺めていたお彩の耳に、父が最期に遺した言葉が蘇った。
 京屋市兵衛のことをついに父に打ち明けることはできなかったが、父はお彩に惚れた男がいることは知っていた。その男が容易に夫婦になれるような者ではないことも承知していたはずだ。
―その男に心から惚れているなら、想いを貫け。
 すべてを知った上で、父はあの台詞を遺したのだ。
 お彩は、寄り添って飛ぶ夫婦鳥を眺めた。
その瞳には揺るぎない覚悟の色が宿っていた。
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