この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第24章 第十話 【宵の花】  其の弐
「それにしましても、大番頭さん。私はお亡くなりになったお嬢様がお労しくてなりませんよ」
「それもそうだな。あんなお優しい方が酷い死に方をなすって。先代の旦那様がご存命でおわせば、さぞお嘆きなすったことだろう」
 佐平が言うと、泰助が応じた。
「お嬢様があのような死に方をなすったのも、すべては旦那様のせいではございませんか。大番頭さん、あの男は―怖ろしい男でございますよ」
「これ、止さないか。たとえ昔はどうあれ、今、あの方はこの京屋の主人、私らは所詮は奉公人にすぎねえ。現に今の旦那様の代になって、この店はまた身代をひと回り以上も大きくしたんだ。たとえ、どんな男であろうと、今の旦那様が商人として申し分のない方であるのは紛れもない事実、先代の旦那様のお眼鏡に叶っただけのことはある」
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ