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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第26章 第十一話 【螢ヶ原】  其の弐 
 伊勢次と知り合ったのは、〟花がすみ〝に奉公するようになってからのことだ。これまでにも何度お彩の心の支えになってくれたかしれない。
 京屋市兵衛に感じるのが烈しい恋情ならば、伊勢次に抱くのは父伊八への想いに似た穏やかな愛情―もしくは慕わしさであった。恋のように物狂おしいまでの心の揺れなどではなく、いつでも傍にいても安堵できるという信頼感。
 それは伊勢次がお彩に対して期待していたような男女間の感情ではなかったけれど、伊勢次がお彩をずっと陰から見守り続けていたことは紛れもない事実であり、お彩もまた、伊勢次を兄のように慕い心から信じていたことも確かであった。
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