この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第26章 第十一話 【螢ヶ原】  其の弐 
 怒りに任せて言う伊勢次に、お彩はかすかにかぶりを振った。
「私に辛抱が足りなかったんです。このことは誰のせいでもなく、私自身の至らなさからきたことなの。私にきっと京屋ほどの大店のご新造になるだけの覚悟がなかったんだわ」
「お彩ちゃん―」
 伊勢次は信じられないものでも見るような眼でお彩を見た。
「お前って奴は、ここまで酷(ひで)え目にあわされても、まだあの男を庇うのか? 良いか、お彩ちゃん、よく聞くんだ。俺が知る限り、お前はけして辛抱も根性もねえ甘ったれなんかじゃない。ましてや、京屋ほどの大店に嫁ぐってことが何を意味しているかも十分理解していたろうし、それなりの覚悟もしていただろう。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ