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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第27章 第十一話 【螢ヶ原】  其の参 
 お彩は、伊勢次にしごく真面目な顔でそう言うと、伊勢次は愉快そうに声を上げて笑った。
 お彩が心身共に回復したことは、伊勢次にとってもこの上なく嬉しいことらしく、元々明るかった伊勢次はいっそう愉しげに笑っていることが多い。お彩の腹も六月(むつき)ともなれば、傍目に見てもすぐそれと判るほどに膨らみが目立つようになり、この頃には腹の子が動くのも自覚できた。
 昨夜、初めて胎児が動くのを感じたお彩は、布団の中で小さな声を上げた。伊勢次はこの二カ月というもの、お彩に指一本触れるそぶりもなく、四畳半の狭い部屋には小さな屏風を引き回して、それで部屋を二つに仕切って、それぞれが寝んでいる。
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