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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第20章 神奈川ラストナイト

お互いを求めて絡み合う舌。

呼吸をする時間さえも、もったいなく感じる。

更に深く求めるように、私の後頭部に回った海音の手に力がこもった。

深く求め合ったキスが終わり、唇を離すと銀の糸が2人の唇を繋ぐ。

それを海音が舐めとると、そのまま海音の舌が私の耳を責めてくる。

いつもは指でも耳を刺激してくる海音の手は、私の右手をギュッと握っている。

片手を握られたまま、海音の舌がどんどん下へ下へと移動する。

「はっ…あぁ…気持ちいい…。」

私の胸を優しく揉みながら私を熱い眼差しで見つめる海音。

「たくさん感じて。俺じゃ なきゃ感じない体になって…。」

そう言って、私の肌に唇を押し合て赤い印をたくさんつけていく。

私はもう、心も体も海音で一杯なのに、海音の愛が今日は溢れていて、更に私を満たしていった。
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