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Memory of Night 番外編
第3章 熱々、バレンタインデー!
「もっと締めて、後ろ。俺のことも気持ちよくしてよ」
ねだるように耳元で囁かれる。
「無……理っ」
首を振ると晃はわずかに瞳を細める。
「ダーリンにちゃんとご奉仕できないなんて、ダメな子だな」
お仕置き、と囁かれ、握っていた宵のものをゆるゆるとしごき始めた。
下からも突き上げられる。
「あ……いやだっ」
晃は聞く耳を持たない。
張り詰めた自分のものが白濁を溢れさせているのが、ぬめる感触でわかった。
そうやって射精を促してくるくせに根本を絞める指はそのまま外してくれず、吐き出せない熱だけが蓄積していく。
まともな呼吸もままならなくなりそうで、宵は晃の肩にすがりついて音(ね)を上げた。
「もう……イカ……て」
震える声色でつぶやく。
自分から言葉でねだるのなんて初めてだったが、羞恥やプライドよりもイキたいという欲求の方が勝(まさ)った。
このまま焦らされ続けたら、本当に死んでしまうんじゃないかと思う。
だがそんなふうにすがりついて訴えてみても、晃の声は冷静だし返答も非道なままだった。