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Memory of Night 番外編
第4章 Episode of AKIRA

 中学二年のクリスマスに別れてから、晃は恋人という立ち位置をやめた。その場限りの関係を求めるようになったのだ。
 特定の子と付き合ったってどうせ長続きはしない。ごっこ遊びで終わってしまうだけだ。
 だから、男遊びに慣れた子たちばかりに目を向けた。
 家に両親がいないのをいいことに、部屋に女子を連れ込んだり、先輩に誘われるまま夜遊びもした。年上の子を抱き、好奇心から同性にも手を出した。
 お互いが気に入れば何度か会う相手もいたが、基本的には一度だけ。後腐れのないその場限りの付き合いが好きだった。
 愛情が欲しいとは思わなかったし、自分も執着しなかった。心のどこかは常に渇いていたけれど、それすら慣れてきってしまっていたのかもしれない。
 中学三年の夏頃からは、受験を理由に女子達を断った。
 夜遊びの回数も減らした。これはただ単に飽きただけだけれど。
 少し過保護な母親の意向で高校は徒歩圏内の南風高校に決めた。
 成績に問題はなかったし、晃自身、どこでもよかった。
 ただ、家が近い分同じ高校を受験するクラスメイトは多く、それだけが面倒だった。
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