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第1章 汚れた世界

俺が「絵夢」と呼んでいた雨宮瑠奈のSNSには、自分のイメージを守る為の嘘ばかりが書き込まれていた。

ガールズバーではではなく、個人経営の小さなバーでアルバイトをしている。

そこに通っている建設会社の男からストーカーをされている。

店に来るとセクハラをされるが、常連客のため泣き寝入りしている。

嘘、嘘、嘘……。

そんな絵夢の書き込みには、絵夢を擁護するようなコメントが何十件も寄せられている。

「かわいそう」

「その男捕まったらいいのに」

「モテないからって気持ち悪いね」

俺は悔しと恥ずかしさから、床を何回も殴りつけた。