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貴方にジャンキー
第2章 再会2
「逃げ足、速いな。」
「澤っ♪久しぶり♪」
「おぉ。まぁ、俺は朝倉から聞いてたけどな。」
「ふふっ♪朝ちゃんには一本取られたわ。澤も苦労したね。徹が学年30位以内に入ってるなんて思わなかったよ。」
「だろ?俺の苦労を分かってくれるのは、東郷だけだよ。」
調子良く、澤が手を握ってくる。
「こらこらこら!!」
「ちっ。(笑)まぁ、でも落ち込んでたアイツには何か打ち込むものが必要だったんだ。俺がそれを勉強へと線路引いただけだ。南波がこのクラスに居られるのはお前のおかげだよ。東郷。」
相変わらず、人をヨイショするのが上手いやつ。
澤は、どこか気が抜けない。見透かされてる感じがする。
理子は席を立つ。
「南波を探しに行くのか?行き先分かる?」
「何となく♪勘で動いてみるわ。1限目に間に合わなかったら、どうにか誤魔化して♪よろしく。委員長殿♪」
オマケにチュッと投げKISS。
「今日だけだぞ。」
澤のため息混じりの声が聞こえた。