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剛 ing 舞依
第4章 伊澤舞依と駿河剛
~駿河家~

「ちょっとー」
部屋へ着くなり伊澤はタンスに向かい
はみ出した服や下着をたたんで片付け始めた
「あ…朝急いでたもんで…」
「こんなに引っかき回さなくても~」
「セットを探すのに手間取って」
「セット?」
「ほら、下着の上下セット」
「セットって何でも良いのよ!」
「揃ってなくてもいいのかよ?」
「いいわよ、誰に見せるでもなし」
「えーそんなもんなの?」
「そんなもんよ。他何かある?」
「あるある、ブラジャーの扱いに苦労する」
「ブラ?」
「外しにくいし、着けるの大変」
「ま、慣れるわよ。ってちゃんと着けてる?」
「ああ一応」
「…見せて」
「えっ?」
「上脱いで見せて」
「あ、ああ…俺に見られてるってのも変だなぁ、まぁ中身は駿河本人なんだけど…」
ブレザーを脱いで、リボンを解き、ブラウスを脱ぐ
「…あーっホックがちゃんと留まってなーい」
「そっか?」
「段違い!あと一番キツくしといて」
「やだよ~苦しい」
「…何か寄せてあるし~」
「この方が収まりが良かった」
「恥ずかしいから拡げて拡げて」
「恥ずかしがらなくても良いじゃんか、小さくて苦労してる奴もいるんだぞ」
「あるのはあるなりにコンプレックスなんだから~」
「わっやめろ、こそばゆい!」

「ただいま~、舞依?お客さん?」

「わっお袋さん帰ってきたぞ」
「早い日もあるのよ」
「この状況マズイだろ」
「早く服着てよ!」

ガチャッ

戸が開いた時まだようやく袖に手を通したところ
俺は前全開でブラジャー丸出し
伊澤はブラウスをかけてくれたまま
お袋さんはそんな状況を見て
しばし3人固まる!
ピンチ!
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