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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第22章 黒野の過去
「あんたが…悠翔君…あんたがいるから!出て行って!もう2度と帰ってこないで!どこにでも行けばいいから!」

あぁ……
そう言うことか…

俺が居るから…
この【悪魔】は消えないんだ…

それで身を守るために
俺を犠牲にする…

そんな母親も…姉も…
皆【悪魔】だ…

泣いてなんかやらない

痛いなんて…弱音なんて吐いてやらない…

「ならいいよ…」

そう呟いて悠翔は部屋に一度戻る。大きなリュックに入るだけの着替え、貯金箱…教科書や学校で必要なもの…ランドセルに詰め込んだ。

それからバタバタと家を出た。行く宛もなく大荷物を持って泣きそうな気持ちを隠していた。
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