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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第22章 黒野の過去
そんな悠翔は荷物を持ったままどれ位歩いたか…友達には知られたくない。友達の両親から家に連絡が入るのが怖い…

そんな中警察が来た。

「君、どうしたんだ」
「…ッ!」
「逃げなくて良い!待って!」

足には自信があるにも荷物を持ったままでは大の大人には敵わない。すぐに捕まった。交番に連れて行かれ話を聞かれるものの悠翔は沈黙を貫いた。しかし署員達は明るい署内で初めて気付いた。

両頬の腫れ…

左腕の異様な腫れ…

「君…名前は?」
「……」
「いくつ?」
「……」
「家はどこ?」
「……」

何を聞いても絶対答えない悠翔。ため息を吐いている警察官。
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