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第23章 心の向こう側

まだ６歳という彼女に伝える…それがどれほど彼女にとっての負担となり闇を落とすのか。計り知れないというのは解っていたんです。とはいえあのままでは困る…納得しない…そう考えました。私が養護施設に居たこと。またそこに行くことになった経緯。救っていただいたこと…話しました。それだけをお伝えしたく別添付させて頂きました。

それでは報告まで…
黒野悠翔


そうして日報に添付してこれを送信した黒野。ギシリと椅子は音を立てて背もたれは反った。
時間も長くゆっくりと流れ…黒野は愛良に話したこと…これからのこと…いろいろと考えている内にいつしか意識は飛び、夜は明けた。