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エブリデイ
第2章 五度目の訪問

「お茶、煎れますね」


 私がそう言って、ソファを立つと――


「あ、俺がやるよ」


 彼はすぐさま、そう言った。


 彼が私の住むこの部屋に来るのは、この日でもう五回目。それなのに、毎回。私と彼は、今と同じ言葉のやり取りをしてしまう。

 彼の優しさは、疑いようもない。だけど、私は僅かな苛立ちを隠して、こう言うのだ。

 
「平気です。だって、自分の家だもの」

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