この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エブリデイ
第3章 意識した瞬間から

「あ……いや」


 僕は期せずして指摘された顔の色を手で覆うと、誤魔化す術を求めるように部屋の中を見回した。これ以上取り乱して、変に思われてしまうことを恐れている。

 すると――僕の目に止まったのは、午後十時を回った時計の針。


「あ、もう――こんな時間だ」


 幾分わざとらしい口調で、僕は言った。


「ん、だから?」


 キョトンとしている寺井に――


「ほら、終電――間に合わなくなるし。急がないと」


 僕は慌てたように、そう急かす。

 なのに――


「え? 私、今日は帰らないけど」


 寺井はあっさりと、そう言うのだった。

/254ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ