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ブルジョアの愛人
第14章 狂器の姿

CMが明けると、次回予告だった。病衣姿でベッドに寝ている女が一瞬映し出されたから、どうやら女は助かったらしい。

だが結婚してからの記憶を失ってしまい、男のことは覚えていないようだ。車に二人で乗っているとこを見つかったのだから、不倫していたこともバレたはずなのだが、なぜか夫らしき男が女を抱きしめ、午後のワイドショーに切り替わった。

ひどい終わり方である。しかし莉菜は少しホッとした。

包帯を巻かれ、松葉杖をついて痛々しい姿だったが、不倫相手の男も一瞬映った。二人とも助かったのだ。

しかし、続きを知りたいとは思わない。そもそもありきたりな内容だし、祖母がいたらこんなに堂々とは見られない。

それに、莉菜を見る祖母の目は日に日に冷たくなっている。祖父がいてくれる朝と夜はまだ良いのだが、祖母と二人きりの昼間に一階に降りて来たくはないのだ。

祖母は、いじめられる側にも問題があると考える人だ。学校にも行かず部屋に閉じ籠っている莉菜を疎ましく思っているに違いない。

莉菜も、そんな祖母のことが何より嫌いだ。
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