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ブルジョアの愛人
第3章 二人の少女

音楽室は、壁に掛けてあるベートーヴェンやショパン、ブラームス、チャイコフスキー、リストといった音楽家が肖像画に閉じ込められているようで、何とも薄気味悪い。日当たりが悪いせいもあるのだろう。

こんな場所で、女子児童――しかもよりによって樹里――と二人きりで話すなんて、大塚はひどく憂鬱だった。

大塚の前を歩いていた樹里は、音楽室をぐるりと見回し、ふうん、と頷く。譜面台、グランドピアノ、机、五本線が書かれた黒板。そんなに珍しいものは置かれていないはずだ。

「それで、どうしたの?」

重い沈黙に耐えきれずに大塚が口を開くと、樹里は待ってましたと言わんばかりにこちらを振り向いた。

水色のシュシュで結んだツインテールが揺れる。気が強い女の子って、どうして皆ツインテールなんだろう、と大塚は少し場違いな感想を抱いた。
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