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どうか、私を愛してください。
第13章 これはレイプだから……
この間これが最後だと言い聞かせたのに――
やっぱり本物を目の前にすると触らずにはいられない。



こんなこと言ったら美緒は怒るだろうか?
10年前に比べると皺やシミが確かに出てきた。
だけどそれと発見できるぐらいジッと美緒の顔をずっと見続けることができることで
俺は幸せを感じてしまうんだ。



唇の柔らかさは前と変わらない。
俺の名前を紡いでくれる愛おしい唇を親指でそっとなぞっても美緒はピクリとも動かない。



人差し指と中指で頬をなぞるとさすがにピクリと動いた。
だけどもうこの手は止められない。




肩ぐらいまでしかなかった髪の毛がもう腰まで伸びていて
かき上げると髪の毛の重さを手に感じる。
髪の毛をかき上げるのが好きなのはよく顔が見えるから――
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