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第15章 幸せが崩壊する音。。。

どうしてこのとき私はインターホンを見なかったんだろう。
カラダが重かったのと
永一が帰ってきたんだと思い込んでしまって躊躇いもなくドアを開けてしまった。



「弘樹さん……」



「久しぶり。ちょっといい？」



「え……あの誠一さんは今会社ですけど。」



「いや、君に用事があるんだ。」



「え…？」



嫌な予感がしたのは言うまでもなくて
だけど弘樹さんはもうすでに玄関の中に入ってリビングへとズカズカと歩いていく。



「あ、あの…もうすぐ永一も帰ってくるので話なら手短にお願いします。」




なんだか悪い予感しかしなかったから――
永一が帰ってくる前がいいんじゃないかと思い切り出した。