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どうか、私を愛してください。
第17章 最初で最後のラブレター
泣いている姿や照れている顔、微笑んでいる顔や怒っている顔
私自身も知らないような姿が描かれている。
誠二さんの眼にはこんな風に私は映っていたんだ。



誠二さんの大事なスケッチブックに涙を落とさないように気を付けていたけど
溢れる涙が止まらなくて涙が落ちてしまう。




「誠二さん…私も会いたかった。」



絵の横に『会いたい』って書いてある絵があった。
誠二さんも泣いたのかな…?
字が滲んでいて…それを見たら余計に涙が止まらない。



「これは……」



スケッチブックの絵が
誠二さんの抱えている秘密を教えてくれた。
どうして誠二さんが早く日本に来たのか。
円花さんと結婚するって言い出したのか……




私はそれでも、あなたのことが好きです。
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