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どうか、私を愛してください。
第20章 誠二さん、どうか私を愛してください。
「誠二さん…私、汗かいているから……」
自分でも汗臭いカラダをそんな風に愛してもらったら……
なんだか申し訳なくて――
「いい。これが美緒の匂いなんだって実感できるから……美緒、こっち向いて。」
座ったままで後ろを振り向くけど
ハラリとはだけたワンピースは何となく胸元はまだ押さえていた。
だってまだ電灯が明るいから――
「何で手で押さえているの?」
「だって電灯が……消していいですか?」
「もう今までたくさん見ているよ。」
「でもあれから10年経っているんです。もうあの頃と違うんです。」
永一を出産して、20代から30代へと年齢も変わって
体型も肌の感触もだいぶ変わってしまったのは自分でもわかっていた。
自分でも汗臭いカラダをそんな風に愛してもらったら……
なんだか申し訳なくて――
「いい。これが美緒の匂いなんだって実感できるから……美緒、こっち向いて。」
座ったままで後ろを振り向くけど
ハラリとはだけたワンピースは何となく胸元はまだ押さえていた。
だってまだ電灯が明るいから――
「何で手で押さえているの?」
「だって電灯が……消していいですか?」
「もう今までたくさん見ているよ。」
「でもあれから10年経っているんです。もうあの頃と違うんです。」
永一を出産して、20代から30代へと年齢も変わって
体型も肌の感触もだいぶ変わってしまったのは自分でもわかっていた。

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