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どうか、私を愛してください。
第23章 悲しいプロポーズ
「こうやって手を繋いでくれるなら、ずっと傍にいるよ。約束ね?」



オシャレなレストランは私たちには不釣り合いだったけど
この日はもしかしたら遥人にプロポーズされるかもと思って精いっぱいオシャレをしたあの日
もし、この日に戻れるなら、私はきっとそんなセリフを言わない。
そのセリフが遥人を苦しめたんだから――




「もし、繋がなくなったら?」



「他の人のところに行っちゃうかも?」



もちろんそんなセリフは冗談で
私には遥人以外は考えられなかったのに――



「わかった。ずっと、ずっと、こうやって手を繋ごう。」



映画のワンシーンのように
レストランのテーブルの上で私の手に遥人がそっと手を置いてギュッと握ってきてくれた。
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