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どうか、私を愛してください。
第23章 悲しいプロポーズ
「もう円花の手を握ることもできなくなる。」



「遥人……」



「だから、俺がいなくなったら、ちゃんと円花の手を握ってくれる人のところへ行ってほしい。」



冗談で言った言葉がこんなにも悲しい結末を迎えるなんて思いもしなかった。
あの日に戻れるならその言葉を撤回したい。




「呼吸器をつけての将来を考えると辛くて仕方ない。それならいっそ、明日終えるかもしれない命と向き合って、笑顔で過ごしていきたいんだ。」



遥人が予想以上に病気に対して、将来に対して悩んでいた。
私だって遥人には笑顔でいてほしい。



だからこそ私が言ってあげる言葉は一つしかない。
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