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どうか、私を愛してください。
第27章 甘く、切ない、涙。
とても同い年とは思えないぐらい綺麗な肌をしているけど
ところどころに皺がある。きっと苦労しているんだろう。
身体も細くて長い髪の毛を巻き込んで消えてしまいそう……。



「義理の弟にあって泣いてくれるなんて……いい人ですね!」



何でこんな風な嫌味な言葉しか出てこなかったんだろう。
美緒さんが自分とは正反対の人だったから
やきもちを焼いてしまったのだろうか。


目の前でこんなにもお互いを思いやっている2人をみても
まだあきらめきれない自分にうんざりする。


「…お義姉さん、紹介するよ。円花(まどか)とはアメリカで隣の部屋に住んでいたんだ。」


今はまだ、誠二がやり遂げなきゃいけないことを優先にしないといけない。
今はまずは誠二と美緒さんの子供を後継者にすること。
私を婚約者として紹介してもらって
誠二が一族に近づきやすくすること。


「美緒……いや、お義姉さん。円花と俺結婚したいんだ。」


誠二の口から開いた言葉は
美緒さんの想像と違った言葉だったと思う。
だからあのまま倒れてしまったんだろう。


あの時身体を瞬時に動かすのは難しいはずの誠二の体が
私より早く動いて
美緒さんを抱きとめた時は驚いた。



男性ってゴツゴツした身体で
ぶっきらぼうなイメージがあるけど
こんなにも大切に壊れないようにとそっと
女性を抱きしめる人がいるんだ……。


愛おしそうに美緒さんを抱きしめる誠二の瞳には
一粒の涙が落ちたように私には見えた。


いつまで自分がこんな風に美緒さんを支えることができるのだろう。
そんな不安もたくさんあったのじゃないかって
一瞬の出来事だったけど、誠二の美緒さんへの愛の深さを知った。



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