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どうか、私を愛してください。
第28章 離れられない2人
「美緒さん!」
誠二が美緒さんをしっかりと支えてくれたけど
私がかけつけたとき、美緒さんの涙がこぼれているのが見えた。
「誠二……?」
美緒さんも泣いているけど
誠二も今にも泣きそうな顔をしている。
最初は軽く抱きしめていただけなのに
今は美緒さんが折れてしまいそうなぐらい
強く抱きしめていた。
もう、離したくない、そう言っているかのように――
「美緒!」
「あ……誠一さん……」
強く抱きしめることができたのは
ほんの一瞬で――
現実世界に引き戻された。
誠二が美緒さんを強く抱きしめているのを見て
誠一さんも一瞬固まっていた。
誠一さんもきっと感じ取ったのだろう。
この二人は、離れられない。
離れることができない2人だと……。
「あとはいいから、ありがとう、誠二」
もし、誠二が病気でなかったら
美緒さんをこのまま連れ去ったかもしれない。
だけど、今の誠二にはそんな力もなくて
誠一さんからあっさりと美緒さんを奪い取られる姿は
まるで魂まで抜き取られたようで……
「帰ろう……誠二……」
タクシーの中でも、ホテルの中でも
ずっと掌を見つめている誠二に
かけてあげる言葉が見つからなくて……私もいつの間にか泣いていた。
『だから、俺がいなくなったら、ちゃんと円花の手を握ってくれる人のところへ行ってほしい。』
遥人の言葉の意味が、今なら分かる。
今までできていたことができなくなる。
大事な人を簡単にも奪われてしまう。
この悲しさ、切なさは、経験した人じゃないときっとわからない。
誠二が美緒さんをしっかりと支えてくれたけど
私がかけつけたとき、美緒さんの涙がこぼれているのが見えた。
「誠二……?」
美緒さんも泣いているけど
誠二も今にも泣きそうな顔をしている。
最初は軽く抱きしめていただけなのに
今は美緒さんが折れてしまいそうなぐらい
強く抱きしめていた。
もう、離したくない、そう言っているかのように――
「美緒!」
「あ……誠一さん……」
強く抱きしめることができたのは
ほんの一瞬で――
現実世界に引き戻された。
誠二が美緒さんを強く抱きしめているのを見て
誠一さんも一瞬固まっていた。
誠一さんもきっと感じ取ったのだろう。
この二人は、離れられない。
離れることができない2人だと……。
「あとはいいから、ありがとう、誠二」
もし、誠二が病気でなかったら
美緒さんをこのまま連れ去ったかもしれない。
だけど、今の誠二にはそんな力もなくて
誠一さんからあっさりと美緒さんを奪い取られる姿は
まるで魂まで抜き取られたようで……
「帰ろう……誠二……」
タクシーの中でも、ホテルの中でも
ずっと掌を見つめている誠二に
かけてあげる言葉が見つからなくて……私もいつの間にか泣いていた。
『だから、俺がいなくなったら、ちゃんと円花の手を握ってくれる人のところへ行ってほしい。』
遥人の言葉の意味が、今なら分かる。
今までできていたことができなくなる。
大事な人を簡単にも奪われてしまう。
この悲しさ、切なさは、経験した人じゃないときっとわからない。

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