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どうか、私を愛してください。
第29章 幸せの崩壊。
「円花、お願いだ。俺をその場所へ連れて行ってほしい」


「そんな体で連れていけるわけないよ!!」


「頼む、もう、お前しかいない」


「ズルいよ……ズルいよ、誠二っ……」


「円花が一緒なら、俺は大丈夫だよ」


何があっても、絶対助ける。
誠二をまだ、死なせやしない。
遥人がALSになってから私はたくさん勉強した。
だから……。


「キャー――!!!」


誠二の身体を支えながら
何とか会場に入れたと思ったら
いきなり悲鳴が聞こえた。
男が割れたボトルをもって、小さな男の子に向けている。


「永一!」


誠二の身体を支えながら急ぎ足は
一緒に足がもつれてしまって倒れてしまった。


「誠二!大丈夫?」



「永一……美緒……」


会場がパニックになって、人が押し寄せてくる。
誠二の身体を起こしてあげたいのに
自分の身体を起こすので精いっぱいだ。


「誠二!無理しないで!誠二!!」



「お前はこの一族の人間だ。お前を失ってはいけない。」



壇上の端で男の人が言い争っていた。
誠一さんとお義父さんだ。
誠一さんは永一君の側に行こうとするのをお義父さんが止めていた。



「父さん!永一はまだ子供なんだ!血筋なんてものを気にするからこんなことに今なっているんだよ!気づいてくれよ!!」



「ハハハハハ!兄さんらしくて呆れるよ!こんな状態になってもまだ血が大事かよ!子供を捨てるなんてこの家本当オカシイ!!アハハハハハ!!」



お義父さんに向かって兄さん?てことはあの瓶を持った男は
誠二のおじってこと?どうしてこんな争いをするの。


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