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そういう場所にそういう建物を建てたらあかんやん。

そう叫びたくなる日だった。

台風が来てる九州の皆様…。

ご無事ですか？

Raimはとんでもない現場に遭遇しました。

７階建ての普通のワンルームマンション…。

…の屋上に普通の２階建ての一軒家が…。

((( ；ﾟДﾟ)))

明らかに建て増し違法建築…。

まあ、昔はそこまで法律が厳しくはなかったのだろうとは思うけど…。

その一軒家の改築工事…。

先ずは雨漏りがすると言う屋根の工事から…。

その屋上にある一軒家の周りに足場を組みました。

広い部分で２ｍ、狭いところは40ｃｍあるか？って足場です。

足場の向こうはマンションの側壁…。

足場から１歩を踏み出せば９階分の高さをバンジー出来るという状況。


『監督さん、足場のシート張ります。』


屋根の全面葺き替えに来た職人の親方様が言う。

職人様は５人。

台風の影響か、やたらと風がある。


『いけますか？』


確認する。


『多分…。』


親方様は苦笑い。

メッシュになるシートを足場の周りに張り巡らす。

それは万が一の時に職人様達が屋上から零れ落ちない為のシートのはず…。

そのシートを僅か３枚、幅にして約５ｍ分を張った瞬間だった。

突風が吹き、シートが船の帆のように丸みを帯びてピンと張る。

と同時に足場がゆらりとマンションの外側へと傾き揺れ始める。

工事開始からまだ５分…。


『今日は中止にしますっ！』


思いっきり叫んでた。

今日はそこの安全確保が取れないと判断をして次の現場へ。

会社に帰ると


『雨漏りに困るから次はいつ職人が来てくれると施主が言うとる。』


と専務が言う。


『安全確保が出来ないなら必ず死人が出ますよ？』


私の言葉に会社中がシンと静まる。

そもそも、そんな場所に２階建てのお家を建てちゃいけないんだよ。

住んでるおじいちゃんとおばあちゃんには雨漏りは辛いかもしれないけど…。

私は生命のが大事です…。



という呟き…