作者ページ

蒼井シリウスさんの日記

ベリーショートショート その5
[作成日] 2014-03-01 12:00:37
『残された理由』

「やっぱりお前は連れていけない……」
パパがぼくの頭を優しく撫でた。
「ごめんね、マサル、元気でね」
ママが泣きながら、ぼくの頬を撫で、そして抱きしめた。
「なんで、どこ行くの? ぼくも連れてってよ」
「お前はだめだ! お前はここに残りなさい! ミカ行くよ……」
パパは妹のミカの手を取ると歩き出した。
ママもミカと手をつないだ。
「おにいちゃん、じゃあね……」
ミカはそう言ったあとに、うれしそうに二人を交互に見上げた。
「え、ミカも? ぼくは? みんなどこ行くの?」
三人はぼくに背を向けて歩き出した。
「おいてかないでよ! ぼくも連れっていってよ!」
パパが振り向いた。
「だめなんだマサル……あとはケンジおじさんがお前の面倒をみてくる、いいな、言うことをきくんだぞ……でも、マサルお前なら大丈夫だ……」
三人はまた歩き出した。
「待ってよ~、なんでだよ~ 置いてかないでよ~、今度、いい子にするから、ぼくをひとりにしないでよ~」
ぼくは三人を追いかけようとした。
でも、体が思うように動かなかった。
「待ってよ~」
どんどん遠ざかる。
ぼくは腕を伸ばそうとした。
でも腕も重くて上がらなかった。
「ぼくをひとりにしないでよ~」
ぼくはやっと手を上げることができた。
もう三人は見えなくなっていた。


「先生、男の子の意識が戻りました!」
女の人の声が聞こえた。
「車に乗っていた他の三人はだめだったそうです……今連絡が入りました」
違う女の人の声だ。
ぼくは目を開けた。
男のお医者さんがぼくをのぞきこんでいた。
そのわきで、ケンジおじさんが心配そうな顔をして立っていた。





すみません、ベタなオチで……。

日記へのコメント

今日は仕事なので。
仕事のときしか、ここには書かないので(笑)


うっ、ハードルが高くなった……。

でも、逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ……。
[投稿者]蒼井シリウスさん [投稿日]2014-03-01 13:21:17
なにも、そんなに入り込まなくても……。

じゃ、つぎ『ヱヴァ』いきま~す(笑)



[投稿者]蒼井シリウスさん [投稿日]2014-03-01 12:47:43
(;_;)

悲しい週末になりそうです(笑)
[投稿者]ハルマニスさん [投稿日]2014-03-01 12:27:23

ユーザーメニュー

無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ