『官能エッセイ集 ~官能の景色~』のピックアップありがとうございます。
文体とは?
自己分析すると、私の場合は……。
なるべく一文を短くするように心がけています。
一人称、三人称とも書きますが、三人称の『神視点』1シーン内の『多視点』は使いません。
です、ます調の『敬体』、だ、である調の『常体』どちらも書きます。
男性、女性視点どちらも書きます。
行間あんまり空けません(笑)
挿入シーンが長すぎる(笑)
以上のことは『文体』の特徴を語ったものですが、でも本来、文体と言うのはその作者の文章から漂う“雰囲気”だと思います。
ですから、それが一人称であっても、三人称であっても、敬体、常体であっても、その作者だと分かってしまうものです。
このサイト内でも、作者名を替えても、一文読んだらすぐそれと分かる方もいます(笑)
それくらい文体とは、その作者特有のものです。
文体とは、作者はその物語で、何を見て、感じて、それをどう伝えようとしているか、だと思います。
行為の描写でも、ひとそれぞれ違います。
『僕は花子にキスをした。そして彼女の服を脱がすと、すぐ挿入した』
これは事実のみを書いたもので、俗にいう『ハードボイルド』ですが、中にはこう書く人もいるでしょう。
でもこの事実に、『僕』が感じたこと、思ったこと、花子の反応、をこと細かく書けば、私なら原稿用紙5枚は書けます(笑)
つまり、何を書いて、何を書かないかが、その作者の文体であり、その作者の感性であり、雰囲気です。
でも、熟練したプロになると、逆に“文章から漂う雰囲気”がなくなるような気もします。
“物語の面白さ”だけが残るのです。
特徴は文体ではなく、その作者の“物語から漂う雰囲気”が作者の作者たるゆえんになるのです。
知っている範囲では『赤川次郎』『浅田次郎』でしょうか(奇しくもどちらも“次郎”ですね(笑))
彼らの文章に特徴はないです。
上手く言えませんが、『読んで、分かる』ように書いているだけです。
作者が意図した物語で必要なことがシンプルに伝わればいい、それだけのように思えます。
私の目指すところはどちらでしょう。
でも、私も一度名前を替えて書いてみてもいいかなと思っています。
どなたか私と気づく方がいるでしょうか……。
完
作者ページ
蒼井シリウスさんの日記
文体について
[作成日] 2014-06-18 13:32:58
日記へのコメント
でも、余談ですが、ネットに『作家別爆発音スレ』というのがありまして、
『後ろで大きな爆発音がした。僕は驚きながら振り返った。』
という文を、この作者だったらこう書くだろうと、それぞれ作者の文章の個性を際立たせて紹介しています。
最初にラノベ風から始まって、山田悠介、司馬遼太郎、村上龍、奈須きのこ、京極夏彦……と特徴のある作家さんが続きます。(ほとんどギャグですが)
面白いです。機会があれば検索してみてください。
『後ろで大きな爆発音がした。僕は驚きながら振り返った。』
という文を、この作者だったらこう書くだろうと、それぞれ作者の文章の個性を際立たせて紹介しています。
最初にラノベ風から始まって、山田悠介、司馬遼太郎、村上龍、奈須きのこ、京極夏彦……と特徴のある作家さんが続きます。(ほとんどギャグですが)
面白いです。機会があれば検索してみてください。
初めまして。
すごくなるほどなと思いました。
逆にこの人はあの人に影響されてるんだろうなと感じてしまうこともあったり(ここの話ではないですが)面白いものですよね。
行間の使い方、文の長さなど手軽に組み合わせられるのがケータイ小説の面白さでもあるのでしょうか。
プロの文は特徴がなくシンプルに面白さだけが残る…
なるほどです。
話を作る上で気を付けていることはいくつかありますが、逆にそれが文章の癖になってるんじゃないかと思っていたので目から鱗が落ちた気分です。
本当に奥深いですね。
すごくなるほどなと思いました。
逆にこの人はあの人に影響されてるんだろうなと感じてしまうこともあったり(ここの話ではないですが)面白いものですよね。
行間の使い方、文の長さなど手軽に組み合わせられるのがケータイ小説の面白さでもあるのでしょうか。
プロの文は特徴がなくシンプルに面白さだけが残る…
なるほどです。
話を作る上で気を付けていることはいくつかありますが、逆にそれが文章の癖になってるんじゃないかと思っていたので目から鱗が落ちた気分です。
本当に奥深いですね。
『覆面企画』面白そうですね。
でもこれはある一定の“条件”が必要ですね。
人格がある文、ある特定の味のあるキャラの一人称であれば、文体は容易に変えられます。
私も変えます。
そして、人格があってはならない文、三人称の“地の文”は、やはり作者自体が出てしまいます。
この文を意図して変えるのは難しいですね。
気を遣ってへとへとになってしまいます(笑)
三人称でまず一作品それぞれ書いてもらって、それを読んだ後に“お題”の作品を書いて判定してもらう、と公平な判断ができると思います。ただ、はじめから“くずし”がありの“お遊び”であれば別ですが。
面白い情報ありがとうございました。
でもこれはある一定の“条件”が必要ですね。
人格がある文、ある特定の味のあるキャラの一人称であれば、文体は容易に変えられます。
私も変えます。
そして、人格があってはならない文、三人称の“地の文”は、やはり作者自体が出てしまいます。
この文を意図して変えるのは難しいですね。
気を遣ってへとへとになってしまいます(笑)
三人称でまず一作品それぞれ書いてもらって、それを読んだ後に“お題”の作品を書いて判定してもらう、と公平な判断ができると思います。ただ、はじめから“くずし”がありの“お遊び”であれば別ですが。
面白い情報ありがとうございました。