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蒼井シリウスさんの日記

頭の中の“傑作”が、実際書くとつまらなく思えるのはなぜか?
[作成日] 2014-11-17 15:17:29
この記事も、なるほど……、と思ったので要約して紹介します。

解りやすく『ポーカー』に例えて説明しよう。
例えるなら“傑作”はポーカーの役でいう“ストレートフラッシュ”だ。

手札は、通常何度かのカードの入れ替えや、他のプレイヤーとの駆け引き、元手のカードから役を作るセンスなど、偶然と努力の結果で最終的に“形”になっていく。

では、そうゆう人たちの頭の中にある“傑作”のイメージをポーカーではなんなのかというと、実戦のゲーム内で揃えた札ではなく、一人でカードを選んで並べた瞬間を切り取ったものだと言える。

出来上がった手札を誰かに見せ
「見ろ! これがロイヤルストレートフラッシュだ!」
ひとり悦に浸る。

しかし手札が評価されるのは、実戦で揃えたということに対してで、カードの並び自体に凄さはない。
知り合いに、自分が考えた“傑作”の大まかなストーリーとクライマックスシーンを興奮気味に話しても、大抵、薄い反応しか返ってこないのはそのためだ。

作家の頭の中あるイメージだけで、傑作が約束されるということはまずあり得ない。
作家の経験や思考、能力、技術、流れ、運、編集者、出版社、宣伝など、いろいろなものが絡まり合い、傑作(と呼ばれる物)が出来上がるのだ。

実際“ストレートフラッシュ”をイメージしてゲームを始めるとしよう。
最初に配られたカードを見ると、まったくもって“揃ってない”。
捨てて、改めて配られたカードも、目論見と違う。
こんなはずではない。
なぜだ?
ストレートフラッシュのイメージは出来上がっているのに……。
そのうちツーペアが偶然に出来上がった。
でも、相手のプレーヤーは掛け金を釣り上げて来た。
(うう……これは降りた方がいいかもしれない……)
降りた結果、相手はなんと“ワンペア”だった。
(全然面白くない、ストレートフラッシュなんて、夢のまた夢だ、やめよう……)
こんな感じだろうか?

始めから“凄い手”狙いでいくと挫折する、そして勝てない、そして、面白くない。
傑作も、あくまで書き続けて、ひょんなことで手札が揃い始め、それを目指し始めて、やっと出来上がるものだ。

目的はゲームで勝つことであって、大きな手で勝つことではない。
とにかく小さな手でも勝つ努力をすれば、勝てる回数が増えるし、面白い。
そして、いつか必ず大きい手で上がれる日が来る。

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