作者ページ

蒼井シリウスさんの日記

シリウスの小説執筆方法論 第8回
[作成日] 2014-12-09 08:08:19
『Xデー』は早いうちに読者に提示しよう! というお話。

先日、落語を観る機会がありました。
ある業界の、三百人ぐらい集まった研修会の最後に、記念講演として、笑福亭○○という若手の落語家を招いていたのです。
多分、私の人生で初の生(なま)落語です。

二つの演題が披露されました。
一つ目は、古典中の古典『ときそば』です。
ただ上方落語なので『ときうどん』になっていましたが(笑)

ずる賢い男が、屋台でうどんを食べ、勘定のときに、一文、ニ文、三文……と、うどん屋のおやじと一緒に金を数えて「今なんどきだ?」と訊いて、勘定をごまかすアレです。

やっぱり、プロですから、うどんを食うときのジェスチャーや音の出し方がリアルに見え、夕方でしたので、お腹がグーっと鳴りそうになりました(笑)

二つ目は、題名を聞きそびれましたが、年の暮れに、長屋に住む貧乏な夫婦が、ご近所に見栄を張るために“餅つき屋”を家に呼んだように見せかける芝居をうつ話です。

これは初めて観ました。
亭主が声と音だけで一人で何役もこなし、さも大勢の餅つき屋が家を訪れているように見せかけるのです。

そしてクライマックスは、餅つきの音を何を使って出すかです。
実はそれは、女房の裸の尻を叩いて出すという設定なのです(笑)

着物の裾をまくり、尻を突きだす女房の姿と、その尻を叩いて音を出す亭主を、落語家が巧みに演じ分けます。

実際は、手の叩き方を変え、音を変え、合いの手をはさみながら、うすで餅をついている音をリアルに再現しているのですが。

いやあ、面白かったでした。
プロの芸というものは観ていて安心できます。
それに古典というのは、すでに完成された話だと思います。
どうやれば、観客が面白いと思うのか、計算され尽くしているに違いありません。

私はその帰り道、車の中で、あの話の「何が面白くて、何が観ている者を惹き付けるのか?」を、ずっと考えていました。

それで、ふと気づいたのです。
あの二つの演題には、ある“共通点”があることを……。

つづく……。

日記へのコメント

まだコメントはありません

ユーザーメニュー

無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ