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シロンペロンむさしさんの日記

向上心のないものはばかだ byK
[作成日] 2015-08-03 00:14:34
 
 この言葉、かの夏目漱石が「こころ」で書いた「K」の台詞ですが、これにドキッとした人は沢山いると思います。かくいう私もその一人で、「めんどくさい」とか「かったるい」と思った時には、その言葉を思い出すようにしています。

 しかしこれを言ったKがどんな末路を迎えたのか。読んだ方はご存知だと思いますが、悲惨な最後でした。人は揺らぐ心を、弱さや怠慢を捨て去る事など出来ないのです。

 そしてそれを知った「先生」の末路も、知っての通り。弱い自分を許す事は出来ませんでした。

 漱石は、どんなつもりであの言葉を書いたのでしょうか。少なくとも、高潔である事を讃えるつもりではないでしょう。二人は死んでますし。じゃあ人は弱いと貶めるつもりで書いたのか。それも違うと思います。

 向上心を持ちながらも、弱さを認め、挫けず進む。そんな生き方を「あなた」に見つけてほしいから、人のありようを伝えたのではないでしょうか。

 強固であろうとすれば、その分固くなり反発で折れやすくなります。しかし弱いものもまた、すぐに折れてしまいます。しなやかさと芯を同時に持ち続けるのは、非常に難しい事です。

 あなたは、肩肘張ってませんか? 自己否定に陥っていませんか? あなたの進む道に、Kや先生が立っていませんか?

 「あなた」は、あの手紙を読んだ後どうしたのか、漱石は記していません。その末路にあるものが、二人の人生を知る事で見つけた第三の道であればいいなと思います。


 ……と、なぜか日記で感想文を書いてみましたが、実は私、職場に提出する感想文の締め切りが迫っています。一回店長に「まだ?」って聞かれたのですが、まだですとも!

 そんなむさしは、夏休みの宿題を最後の日に泣きながら書いてる子どもでした。三つ子の魂百まで、大人になっても変わりません。

 そろそろ書かないとなぁ……むぅ。
 

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